ものづくりとデジタルの融合を目指す新しい時代の地方創生
〜地域の人材・企業を育て、県外の企業とつなぐDXプロデュース〜

歴史あるものづくりの“まち”のデジタルトランスフォーメーション
~福岡県・直方市~

福岡県の東北部の、北九州市と福岡市の間に位置する直方市。飯塚市・田川市と並んで筑豊三都と呼ばれ、過去には石炭産業で栄え、最新文化の発信や流通の要として、周辺地域の人々が集まる“まち”でした。現在は、中心産業を製造業へとシフトし、自動車向けのプレス部品や金型、アッセンブリーの製作などを中心とした事業所が数多くあります。

近年、成長を遂げている直方市の製造業。高品質を維持する高い生産技術には定評があり、世界的メーカーを支えています。当市では、これらの生産技術に「IoT」「ビッグデータ」「AI」「ICT」「RPA」などのデジタル技術を取り入れ、「デジタルトランスフォーメーション」を推進することで、更なる事業の発展、新たな産業の創出や産業の活性化を目指して、「直方市デジタルトランスフォーメーション(DX)推進プラン」で改革を進めています。

直方市が提案するDX推進プランでは、主に市内事業者のDXを支援する事業者や新しいITビジネスを生み出す事業者の誘致を目的とした「IT事業者誘致補助事業」、テレワークなどの新しい働き方を推進し、市内のIT人材の働く場所を提供するための「コワーキングスペース整備補助事業」、市内事業者を中心として研究開発を行う「先進的IT技術実証事業補助金」や「行政課題解決型IoT開発実証事業」などの取り組みを行なっています。イマクリエは、2020年10月からの6ヶ月間、この直方市のデジタル技術を活用した地域課題解決への取り組みに対する支援事業を行いました。

直方市の魅力を最大限に伝えるブランディング戦略




直方市が提唱するDX推進プランで、特に力を入れているのが、「中心市街地へのIT事業者誘致」です。直方市には、「これまでの製造業中心の産業構造から、アフターコロナに対応した新しい産業を育てたいという想いから市全体のDX化を進めていきたい」という想いがありました。

そこで、イマクリエが提案したのは、まずは直方市の魅力を伝えるためのブランディング。企業誘致は来てくださる企業様にとって、職場を動かすだけではなく、その企業で働く従業員の皆さんの、生活拠点を変え、家族と共に新しいまちへ移住するという大きな変化になります。そこで、「直方に住みたい、直方で暮らしたい」と思ってもらえるような直方市の魅力を伝えるためのPR動画を制作しました。直方市は、主要都市からのアクセスが良いという利便性を持ちながらも、豊かな自然を生かした山や水辺のアクティビティが充実しています。さらに、大正、昭和初期の建物や古民家が立ち並ぶノスタルジックな「直方レトロタウン」といった情緒あふれる街並みがあり、こうした“まち”の利点や魅力を動画で明確に伝えています。そして、PR動画では市長の熱いメッセージとともに、直方市に根付いて、デジタル技術を使い、一緒に直方を盛り上げてくれるIT事業者に“まち”の魅力や取り組みを、解りやすく伝えるストーリーを綴っています。


また直方市の目指すDXを端的に伝えるプロモーションツールとして、直方市デジタルトランスフォーメーション推進プランのパンフレットもイマクリエで制作しました。誘致する企業様が気になる補助金や市として支援することをまとめたイラスト付きのパンフレットは、一言で直方市の魅力や将来の可能性を伝えるPRツールとして、企業誘致の場面でも活躍しています。

企業誘致に向けたもう一つの取り組みとして、イマクリエは直方市、直鞍産業振興センターADOX福岡様と協業し、直方市への移転に興味をもっていただいた企業様と直方市がコンタクトする場であるオンライン相談会を企画、運営しました。ターゲット企業へのアポ取りから当日のビデオシステムを利用した運営・ファシリテーションまでワンストップでのサポートを行い、テキストだけでは伝わらない直方市の想いと地方移転を希望する企業様の取り組みをつなぐお手伝いをしています。実際にこのオンライン相談会実施後、5件の企業が直方市に進出し、直方市にとってのDX元年となる結果につながっています。

地域の人材・企業を育てるための2つのテレワークセミナー


直方市のDXプランでは、「コワーキングスペース整備補助事業」を通して、テレワークなどの新しい働き方を推進しています。そこでイマクリエでは、2020年11月に地域の人材・企業を育てるための2つのテレワークセミナー開催しました。

在宅ワークに興味のある地元住民を対象にした半日間の「在宅ワーク入門セミナー」では、在宅ワークのメリット、デメリットなど、テレワークという新しい働き方について説明し、実際にイマクリエで在宅ワークを実践しているメンバーがオンラインで参加し、意見交換を行いました。また、セミナー後半ではテレワークにチャレンジしてみたい方へ向けたミニ体験会も開講。オフィスワークに必要なITスキルや、テレワークに必要なノウハウや在宅ワークのコツなどを学ぶために、育児世代の女性を中心に60名が参加しました。小さなお子さんがいて預けられない方や、介護が必要で家から出られない方にもオンラインで参加できるように、当日は会場での開催と同時に、オンライン配信も行いました。

また直方市のテレワーク導入を検討している企業様を対象に、「事業成長に繋がるテレワークセミナー」も開催し、イマクリエのクライアントのテレワーク導入事例を元に、各業種によって変わる導入方法を具体的なイメージができるように説明しました。テレワーク導入によって、業務プロセスの効率化ができたり、それまでの仕事のやり方を見直すことで、企業全体としての生産性の向上に繋がったりします。また、同時にそこで働く従業員にとっても、テレワークという新しい生活様式と働き方をすることが可能となります。地域の企業が主体となって地方創生を目指す上で「稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにすること」は重要な課題です。テレワークは、コロナ禍にあっても、新しい生活様式に対応した、新しい産業を生み出す原動力になる可能性を秘めています。これからもイマクリエは、テレワークのリーディングカンパニーとして、地域と連携し、地域の人材・企業を育て、県外の企業とつなぐ役割になることを目指しています。

〈参考〉
直方市公式Youtube「【IT企業の皆様へ】直方市へ、ぜひお越しください
(ショート版)
(ロング版)

「直方市デジタルトランスフォーメーション推進プラン」のパンフレット